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【新型コロナ】県内33人感染、「若い人も肺炎・重症化」

2021年04月15日 19時46分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/15)、就学前の幼児から90代までの男女33人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認し、これまでに県内で確認された感染者の総数は、死亡した19人を含めて1666人となりました。入院している人と重症者の数は、いずれも過去最多で、県は、新たな病床の確保を進めています。

記者会見する野尻技監(2021年4月15日・県庁記者会見室で)

県によりますと、きょう感染が確認された33人のうち、いずれも無職で90代2人と80代1人のあわせて3人の女性は、県内37例目のクラスターとなった岩出市金池(かないけ)の介護付き高齢者施設「バナナホーム金池(かないけ)」に入居していて、このクラスターの人数は、これで12人となりました。

また、田辺保健所管内の50代の女性は、管内の医療機関で、入院する人の介護を担当していて、病院内の職員や入院患者を対象にしたPCR検査では、これまでに田辺保健所管内に住む70代の無職の男性1人の感染が確認されています。

きょう現在、県内で入院している人は267人、このうち、酸素投与が必要な重症者は39人で、いずれもこれまでの最多を更新しました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「現在、従来のウイルスに感染した人と変異ウイルスに感染した人との比較を行っていて、まだ分析中だが、最近は、若い人も肺炎になって酸素投与の必要な人が出てきている。これに加えて、高齢者も重症化するので、医療機関にはかなりの負担が生じている。いま最も大切なのは、新たな感染者をださないことだ」と指摘し、マスクや手指の消毒など基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。

また、県福祉保健部の野尻技監は、一般病床の数を、これまでの330床から365床に増やしたことや、今月中にさらに400床まで増やすメドがついたことを明らかにしました。

きょう発表された33人の居住地域は、和歌山市が19人、田辺保健所管内が6人、岩出保健所管内が5人、海南保健所管内と橋本保健所管内、それに東京都が1人ずつとなっています。

人口10万人あたりの1週間の感染者数は、県全体が23人ちょうどで過去最多となり、爆発的な感染拡大の指標の25人に迫っています。また、県が外出自粛を呼びかけている紀北地域では、30・2人となっています。

きょう新たに33人の感染が確認されたことで、和歌山県内の感染者数は、死亡した19人を含めて1666人となりました。

また、これまでに県内で確認された感染者のうち、新たに15人の変異ウイルス感染がわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は206人となりました。

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