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田辺市・闘鶏神社で御田祭・宮司が祝詞への思い語る

2021年04月15日 19時44分

歴史・文化

田辺市の世界遺産・闘鶏(とうけい)神社で、きょう(15日)御田祭(おんだまつり)が開かれ、白馬を連れた神職や氏子たちが市内中心部から江川(えがわ)漁港まで練り歩きました。

御田祭ののぼりが立てられた闘鶏神社の本殿(4月15日・田辺市東陽)

闘鶏神社の御田祭は、田辺市本宮町(ほんぐうちょう)の世界遺産・熊野本宮大社の例大祭が開かれる4月15日にあわせて開かれていて、ことし(2021年)は、白装束(しろしょうぞく)の神職や氏子らおよそ30人が、新型コロナウイルスの感染防止のためマスクを着用して参列しました。

午前9時すぎ、一行は闘鶏神社を出発し、会津川(あいづがわ)河口の橋を渡って、かつて潮垢離場(しおごりば)のあった、田辺湾に面する江川漁港との間をゆっくりと練り歩きました。

祭は、かつて、熊野本宮大社とゆかりの深い田辺市内の複数の神社が参加していましたが、現在では闘鶏神社のみとなっています。またきょうは、毎年7月24日の「田辺祭(たなべまつり)」から100日前の節目にもあたります。

闘鶏神社の長澤好晃(ながさわ・よしあき)宮司は「去年の田辺祭は、新型コロナの影響で笠鉾(かさほこ)の行列など見どころが中止となり、規模を縮小せざるを得なかった。ことしも感染拡大が続いているので、何とか祭礼だけでも無事に出来るよう。祝詞(のりと)に疫病の収束を付け加えました」と話していて「本来、祝詞は人々が平常に生活出来ることを毎日繰り返し神に感謝するためのもので、病気平癒や災害復興の祈願が加わることは、すなわち世の中が乱れているという意味です。一日も早く、祝詞がもとの形に戻って欲しいです」と思いを語りました。

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