【新型コロナ】県内30人感染、重症患者過去最多

2021年04月13日 19時54分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/13)、就学前の幼児から80代までの男女30人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認し、県内で確認された感染者数は、死亡した19人を含めて1589人となりました。入院患者に占める重症者の割合が増えていて、県は、今後の病床確保に全力を挙げています。

記者会見する野尻技監(2021年4月13日・県庁記者会見室で)

県によりますと、きょう感染が確認された30人のうち、和歌山市に住む60代の無職の男性は、クラスターになった和歌山市のカラオケ喫茶「ハッピー」を先月30日に利用していて、このクラスターの人数は23人となりました。

また、和歌山市の60代の女性は、和歌山県庁総務部に勤務していて、同僚の感染が判明した翌日から頭痛と吐き気の症状が出て医療機関を受診し、感染が確認されました。

きょう現在の入院患者は232人で、このうち、酸素投与が必要な重症患者は31人とこれまでで最も多くなり、その割合は13・4%となっています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「連日、入院調整にあたり、病床を増やすようにも取り組んでいるが、さらに感染者が増えると、追い付かなくなる。重症者の増加は医療体制にも影響を与えるので、非常に厳しい状態」と危機感をにじませ、「特に高齢者や基礎疾患のある人は、命を守る行動をとってほしい」と訴えました。

きょう発表された30人の居住地域は、和歌山市が16人、橋本保健所管内と田辺保健所管内が5人ずつ、岩出保健所管内が2人、海南保健所管内と大阪府が1人ずつとなっています。

人口10万人あたりの1週間の感染者数は、県全体が22・2人で、感染急増の指標である15人を超えているほか、和歌山市は32人ちょうどとなっていて、爆発的な感染拡大の指標25人を超えています。

きょう新たに30人の感染が確認されたことで、和歌山県内の感染者数は、死亡した19人を含めて1589人となりました。

また、これまでに県内で確認された感染者のうち、新たに16人の変異ウイルス感染がわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は175人となりました。

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