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県消防学校で入校式、女性の入校・過去最多の9人

2021年04月09日 19時52分

災害・防災社会

和歌山県消防学校できょう(4/9)、入校式が行われ、この春、県内の消防本部に採用された53人が、一人前の消防士を目指して式典にのぞみました。

広い屋内訓練場で開かれた入校式(2021年4月9日・県消防学校で)

入校式は、例年、和歌山市加太の県消防学校・講堂で行われていますが、今年は、新型コロナウイルスの感染防止のため、扉を開けたまま、屋内訓練場で行われ、県内16の消防本部に採用されたばかりの53人が出席しました。この中には、過去最多となる9人の女性が含まれています。

式典で脇田佳典(わきた・よしのり)校長は式辞を述べ、「会食や旅行など、コロナ禍で制約された生活から解放されたいという気持ちが大きくなるかもしれませんが、消防職員を目指す以上、それらに打ち勝たなければなりません。教育訓練は、相当厳しく、苦しいことや辛いこともあると思いますが、地域住民に信頼される立派な消防職員になることを目指して日々精進し、学校生活の中で、消防活動で最も重要な、チームワークに必要不可欠となる、人を敬い思いやる心、己を律する心を、しっかり身に付けてください」と激励しました。

式辞を述べる脇田校長

これに対し、入校する消防士を代表して、日高広域消防事務組合消防本部の川端仁(かわばた・じん)さん25歳が「学生としての責務を深く自覚し、校則を守り、学業に専念することを固く誓います」と宣誓しました。

宣誓する川端さん

式典のあと、川端さんは「専門学校に通い、4年越しで救命救急士の資格を取り、消防士になれました。学校では、さまざまなことを学び、職場に戻ったら即戦力になれるようがんばります」と話し、湯浅広川消防組合消防本部の尾﨑美和(おざき・みわ)さん24歳は、「前の職場では、人身事故の現場に駆けながら、目の前で苦しんでいる人を助けられないという歯がゆい思いをしたので、警察官から転職しました。早く救命救急士の資格をとりたい」と話していました。

会場は風通しがよく・・・

入校した53人は、これから5ヶ月間、県消防学校の寮で共同生活を行い、座学のほか、水難救助や放水の訓練などの授業を受け、9月に卒業する予定です。

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