【新型コロナ】県内32人感染、2日連続30人台
2021年04月08日 19時31分
和歌山県はきょう(4/8)、就学前の幼児から90代までの男女32人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。2日連続の30人台の感染確認で、県内の累計感染者数は、1454人となりました。
県によりますと、きょう感染が確認された32人のうち、和歌山市に住む60代の自営業の女性や海南保健所管内の60代の無職の男性ら10人が、これまでに感染が判明した人とカラオケを歌う場で接触していました。そして、今月4日からきょうまでの5日間に確認されたカラオケ関連の感染者数は、22人にのぼっていて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「中高年を中心にカラオケで感染が広がっている」と指摘し、県は、きのうから家族以外とのカラオケを控えるよう呼びかけています。
また入院患者数が、過去最多の200人ちょうどとなり、県内に330床ある病床の使用率が60・6%となったことについて、野尻技監は、「かなり危機的と受け止めている。特に紀北地域での感染者が急増していて病床がひっ迫してきている」と述べ、危機感をあらわにしました。
きょう発表された32人の居住地域は、和歌山市が13人、橋本保健所管内が6人、岩出保健所管内が5人、海南保健所管内が4人、御坊保健所管内と田辺保健所管内が2人ずつとなっています。
人口10万人あたりの1週間の感染者数は、県全体が16・2人、和歌山市が19・4人といずれも感染急増の指標である15人を超えているほか、橋本保健所管内は46・5人で、爆発的な感染拡大の指標25人の2倍近くになっています。
橋本保健所管内の感染拡大について、野尻技監は、「これまでは、クラスターが発生して急激に感染者が増加し、しばらくして下がるという状況だったが、いまは、橋本保健所管内でも、新規の陽性者が出続けているので、大変、危機感のある数字だ」と指摘しました。
きょう新たに32人の感染が確認されたことで、和歌山県内の感染者数は、死亡した18人を含めて1454人となりました。
また、これまでに県内で確認された感染者のうち、新たに19人の変異ウイルス感染がわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は126人となりました。
ところで、変異ウイルスに感染した人の退院基準がきのうから緩和されましたが、この基準の緩和で新たに退院した人は、きのうが9人、きょうが15人となっていて、きょう退院した17人の大半を占めています。