ミシュランガイド・和歌山など近畿3府県版、今秋初発行へ
2021年04月08日 19時30分
星の数で飲食店を評価し紹介する「ミシュランガイド京都・大阪+(プラス)和歌山2022」が今年の秋に発行されることになりました。発行元の東京に本社のある日本ミシュランタイヤがきょう(4/8)発表したもので、和歌山県が対象となるのは初めてです。
ミシュランガイドは、タイヤメーカーのミシュランが、より快適に楽しくドライブできるようにと、1900年に初めてタイヤの修理方法や宿泊施設などの情報をまとめた冊子を制作したのが始まりで、1930年代から匿名の調査員がレストランやホテルを訪れ、素材の質や料理技術の高さなどを世界共通の基準で評価し、星の数などで紹介していて、いまでは、世界各国で発行されています。
日本では「東京」版と「京都・大阪」版が毎年更新されているほか、他の地域を取り上げた特別版も発行されていて、和歌山県は、27エリア目として初めて取り上げられます。
和歌山県が対象となるミシュランガイドが今年の秋に発行されることになったのを受けて、日本ミシュランタイヤの本城征二(ほんじょう・せいじ)執行役員がきょう午前、和歌山県庁を訪れ、仁坂吉伸知事に報告しました。
仁坂知事は「どの店が掲載されるのか、楽しみです。発行される頃には、コロナが治まり、和歌山県に多くの人に来てもらいたい」と話しました。
このあと、県庁で記者会見した本城執行役員は、和歌山県を対象エリアとした理由について、「和歌山県は、海と山でとれる特産品が多く、高野山と熊野古道は、旅行先を評価するミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星の評価を受けている観光地なので、以前から、是非、紹介したい地域の一つだった」と話しました。
また、コロナ禍のミシュランガイド発行について、本城執行役員は、「コロナ禍でも、ミシュランとして紹介したいレストランを、紹介し続けることが、飲食店・観光業界の再興に貢献できると思っているし、読者の皆さんには、最新の情報をお届けしたい。必ずコロナを克服できると思っているので、そのときには、ガイドブックを片手にお出かけいただきたい」と話しました。
ガイドブックの発行に向けた和歌山県内のレストランや宿泊施設の調査は、おととし(2019年)秋から、二度の緊急事態宣言による一時休止(いちじきゅうし)をはさんで行われていて、出版される直前まで続くということです。なお、調査員の数や、対象となる店舗の数については、公表されていません。