【新型コロナ】県内38人感染、過去最多に強い危機感

2021年04月07日 20時22分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/7)、10代の小学生から80代までの男女38人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。1日の感染者数としては、過去最多で、県は強い危機感を示し、カラオケを利用しての感染や介護事業所での感染拡大に注意を促しました。

記者会見する野尻技監(2021年4月7日・県庁記者会見し室で)

県によりますと、きょう感染が確認された38人のうち、和歌山市に住む70代の自営業の男性と海南保健所管内の70代の無職の女性が、先に感染が判明した70代の女性と一緒にカラオケで歌を歌っていたほか、和歌山市に住む50代の自営業の男性と70代の無職の女性も一緒にカラオケで歌っていました。また、和歌山市の介護事業所に勤務する20代の女性も先月30日にカラオケを利用していました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、県内で過去最多の38人の感染が確認されたことを踏まえ、「想定外の感染確認で、強い危機感を持っている。濃厚接触ではなく、新規の感染者が多く、感染源不明の人も増えている。カラオケをして感染した人が多く、今後、さらに増える可能性がある」と述べました。

また、きょう感染が発表された38人の中には、岩出保健所管内在住で、和歌山市にある入所を伴う介護施設で入浴や食事の介助をしていた40代の男性ら3人の男女が、県内の介護事業所に勤務していて、県福祉保健部の野尻技監は、「残念ながら、複数の介護事業所の職員が感染した。いまは大変な時期。事業所内で集団感染を起こすと命を守れないかもしれないという危機感を持ち、感染対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

きょう発表された38人の居住地域は、和歌山市が16人、橋本保健所管内が7人、海南保健所管内が5人、御坊保健所管内が3人、湯浅保健所管内と田辺保健所管内が2人ずつ、岩出保健所管内、それに大阪府と兵庫県が1人ずつとなっています。

人口10万人あたりの1週間の感染者数は、県全体が14・6人、和歌山市が18・3人で感染急増の指標である15人を超えているほか、橋本保健所管内は42・9人となっていて、爆発的な感染拡大の指標の25人を大きく上回っています。

きょう新たに38人の感染が確認されたことで、和歌山県内の感染者数は、死亡した18人を含めて1422人となりました。

また、入院患者は、過去最多の189人となり、県内に330床ある病床の使用率は、57・3%となり、初めて50%を超えました。

また、これまでに県内で確認された感染者のうち、新たに5人の変異ウイルス感染がわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は107人となりました。

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