警察学校で入校式「被災者を助けられる警察官目指す」
2021年04月07日 17時56分
和歌山県警察学校できょう(4/7)、初任科生の入校式が行われ、この春、県警本部に採用された警察官と一般職員あわせて62人が新たな一歩を踏み出しました。
この春、警察学校に入校したのは、大学の卒業生中心の警察官・短期課程生23人と、高校の卒業生が中心の長期課程生27人、それに一般職員12人のあわせて62人です。
きょう午前、和歌山市木ノ本の警察学校・講堂で行われた入校式では、1人ずつ名前が読み上げられたあと、初任科生を代表して、短期課程生の隅谷和樹(すみたに・かずき)巡査26歳が、親家和仁(しんか・かずひと)本部長から辞令を受け取りました。
また、一般職員を代表して、山本隼士(やまもと・しゅんじ)さんが宣誓し、「不偏不党かつ公平中正に職務を執行することを固く誓います」と述べました。
このあと、県・警察学校の森下昌彦(もりした・あきひこ)校長が「自立・向学・活力の校訓をよく理解して自らを律し、積極的に勉学訓練に取り組み、気力、体力に裏打ちされた活力と、旺盛な気迫を身に着けてください」と式辞を述べました。
入校式の後、短期課程生の山本七海(やまもと・ななみ)巡査23歳は、「2018年秋の台風で電柱が倒れ停電するなどして被災し、この先どうしていいかわからないときに警察官の指示で助けてもらった過去があるので、私も被災者を助けられる警察官になりたい」と話し、長期課程生の大島友樹(おおしま・ともき)巡査22歳は、「東日本大震災で、自衛隊員や警察官が人の命を救うため働いているのを見て警察官を志しました。仲間とともに切磋琢磨し、一人前の警察官になりたい」と抱負を語りました。
きょう入校した短期課程生は半年間、長期課程生は10ヶ月間にわたって、全寮制の警察学校で法令の勉強や逮捕術、武道などを学び、卒業後は、県内各地の警察署に配属されます。また一般職員は1か月間の初任科教養を受けます。