【新型コロナ】県内20人感染、技監「カラオケやめて」
2021年04月06日 19時19分
和歌山県はきょう(4/5)、就学前の幼児から90代までの男女20人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。また、変異ウイルスの感染者9人が新たに確認され、102人となったほか、入院患者が164人となり、過去最多を更新しました。
県によりますと、きょう感染が確認された20人のうち、和歌山市に住む60代と70代の自営業の女性は、発熱などを発症する数日前に、ともに先に感染が判明した60代の自営業の男性と一緒にカラオケで歌を歌っていて、きょう発表された感染者の中には、ほかにもカラオケを歌っていた人がいます。このうち、70代の女性は、カラオケの2日後から咳や食欲不振の症状がありましたが、医療機関を受診したのは、1週間以上たった今月5日でした。
県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「コロナウイルスは、無症状もあれば、呼吸困難にもなるなど、多種多様の症状があるので、いつもと違うな、と思ったら、すぐに医療機関を受診してほしい。特に、カラオケで歌った後や、県外へ出かけた後などに、症状が出た場合は、是非、受診してほしい」と呼びかけました。
きょうの記者会見では、20人の感染者が発表されましたが、1日に20人以上の感染が確認されたのは、ことし1月21日の21人以来、75日ぶりです。
また、きょう発表された20人の居住地域は、和歌山市が15人、岩出保健所管内が2人、橋本保健所管内が1人、それに大阪市が2人となっています。
人口10万人あたりの1週間の感染者数は、県全体で12人ちょうどですが、和歌山市では、16人ちょうどで感染急増の指標である15人を超えているほか、橋本保健所管内では、34・6人となっていて、爆発的な感染拡大の指標の25人を大きく上回っています。
県内で感染者が急増していることについて、県福祉保健部の野尻技監は、「いま強い危機感を持っている。感染者数が右肩あがりとなっていて、第三波でもあったように、和歌山市で急増すると、県内への波及が危惧される。カラオケや、大勢の人数が集まる飲食、感染拡大地域への不要不急の外出などは是非、やめていただきたい」と呼びかけました。
きょう新たに20人の感染が確認されたことで、和歌山県内の感染者数は、死亡した18人を含めて1384人となりました。
また、入院患者は、過去最多の164人となり、県内に330床ある病床の使用率は、49・6%となっています。
また、これまでに県内で確認された感染者のうち、新たに9人の変異ウイルス感染がわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は102人となりました。