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【新型コロナ】新たに14人感染、入院最多の150人

2021年04月05日 22時21分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(4/5)、10代から80代までの男女14人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。また、入院している人の数が150人となり、これまでで最多となりました。

記者会見する野尻技監(2021年4月5日・県庁記者会見室で)

県によりますと、新たに感染が判明した14人のうち、和歌山市に住む50代の男性会社員が勤務する会社では、すでに同じ職場の4人の男女が新型コロナウイルスに感染していて、県は、紀の川市にある株式会社メイワを県内32例目のクラスターと認定しました。

大阪府に住む20代の女性会社員は、今月2日に和歌山市の実家に帰省しましたが、翌日、会社の同僚の感染が判明し、接触者としてPCR検査を受けた結果、陽性とわかりました。

また、橋本保健所管内の60代の男性が大阪市内の会社に勤務していたほか、和歌山市に住む30代の男性会社員は、先月31日と今月1日に大阪市へ仕事で出かけていて、感染した人の行動履歴に、大阪との往来がある一方、和歌山市に住む70代と80代の無職の男性は、県外へ出かけたことがなく、感染源がまったくわかっていません。

この状況について、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染経路不明の人が増えてくると、さらに波が大きくなる可能性があり、大変、危機感を持っている」と述べました。

きょう感染が確認された14人の居住地域は、和歌山市が10人、橋本保健所管内が2人、海南保健所管内が1人、大阪市が1人となっています。

また、入院している人は、きょう150人となり、県内に330床ある病床の使用率は、45%となっています。

これについて、県福祉保健部の野尻技監は、「非常に危機感を持っている。病床が詰まっている最大の理由は、変異ウイルスの確認で退院基準が厳しくなったため。県全体として、右肩上がりの感染拡大が続く中で、最も恐れているのは、医療機関の院内感染と、高齢者が利用する福祉施設内の感染。ここで感染が広がると、病床がひっ迫してくるので、こうした施設では、感染対策を強化してほしい」と呼びかけました。

14人が新たに感染確認されたことで、和歌山県内の感染者数は、死亡した18人を含めて1364人となりました。

また、これまでに県内で確認された変異ウイルスの感染者93人のうち、新たに1人がイギリス型の変異ウイルスとわかり、イギリス型の感染者数は23人となりました。

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