【新型コロナ】和歌山県15人陽性・変異11人・イギリス型10人

2021年04月02日 18時37分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(2日)あらたに、県内で10代から80代までの男女あわせて15人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。累計の感染者数は、亡くなった18人を含め1319人となりました。あわせて、既に感染した人のうち、あらたに11人から変異株が見つかり、県内の変異ウイルス感染者数は73人となりました。さらに、県が国立感染症研究所に送った県内の変異ウイルスの検体のうち、あらたに10人の検体がイギリス型のウイルスと確認され、県内のイギリス型感染者は22人となりました。

記者発表を行う野尻技監(4月2日・和歌山県庁)

あらたに感染が確認された15人のうち、海南保健所管内に住む80代の男性は、おととい(3月31日)から呼吸困難やせき、全身の倦怠感があらわれ、きのう(4月1日)医療機関で陽性が判明し、入院しました。男性は肺炎像があり、酸素投与の必要な重症で、現在、ICUで治療を受けています。

また、和歌山市の40代の会社員の男性は、先月26日に同僚ら7人と大阪府内の飲食店で送別会に参加したあと、おとといから発熱やせき、全身倦怠感などを訴え、きのう医療機関で陽性が判明し、きょう入院しました。

さらに、橋本保健所管内在住で60代のパート職員の女性は、先月27日に同僚や県外の友人ら女性3人と一緒に個人宅で食事をしたあと感染が確認されました。県外の友人は現在検査中ですが、残る2人の女性と、女性の同居家族で橋本保健所管内の自治体職員の男性1人が陽性となりました。

このほか、和歌山市内の医療機関に勤務する50代の女性看護師は、先月24日からノドの痛みやせき、たんの症状があらわれたため、26日に医療機関を受診しましたが、医師の判断でPCR検査は行われず、症状が治まらず発熱の症状も加わったため、31日に再び受診し、検査したところ陽性がわかり、きょう入院しました。

高齢者の重症化や、飲食を伴う歓送迎会の開催がみられる状況について、県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「感染拡大地域へ出掛けての会食を伴う宴会は控えて欲しい。高齢者は症状がわかりにくいので、家族や周囲の人も少しでも異常が見られたら速やかな受診をして欲しい」と呼びかけました。さらに、クリニックなどの医療関係者に対しても「軽くても疑われる症状があれば検査をして欲しい」と改めて訴えました。

一方、きょうまでに6人が退院しましたが、あらたに入院した人を含めて入院者数は113人となり、きのうより9人増えています。

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