熊野本宮大社・色鮮やか「挑花」づくり

2021年04月02日 18時35分

歴史・文化

今月(4月)13日から15日にかけて営まれる、田辺市の世界遺産・熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)の例大祭を前に、祭りで使われる紙製の色鮮やかな造花「挑花(ちょうばな)」づくりがピークを迎えています。

挑花は、造花用の紙を菊の花びらの形に切って重ね、直径およそ15センチの花形にして、茎を模したおよそ60センチから90センチの桐で出来た棒を付けたもので、今月15日の渡御祭(とぎょさい)では、沢山の挑花を付けた木箱を氏子が担いで練り歩きます。

花は赤・白・黄色の3色で、熊野本宮大社の奉仕を行う婦人会の有志5人が手作りしていて、今月10日までにおよそ600本を仕上げるということです。

およそ35年作業を続けている婦人会の岡本ミチさん76歳は「コロナ収束の願いも込め、一つ一つ丹念に作っています。早く大勢の人がお参りに来られるようになって欲しいです」と話しています。
        
なお、ことしの熊野本宮大社の例大祭は、新型コロナウイルスの感染対策として、行列の規模を縮小するとともに、もち投げは中止されます。挑花は参列者に配られることになっています。

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