【新型コロナ】新たに9人感染、技監「早期受診を」

2021年03月29日 20時00分

福祉・医療

和歌山県はきょう(3/29)、小学生から60代までの男女9人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。これで、県内の感染者数は、亡くなった18人を含めて1257人となったほか、田辺市の飲食店がクラスターに認定されました。

記者会見する野尻技監(2021年3月29日・県庁記者会見室で)

県によりますと、新たに感染が判明した9人のうち、田辺保健所管内に住む30代の自営業の男性と、40代の自営業の女性は、いずれも田辺市にあるバー「Re:make(リメイク)」に来店していました。また、東京から訪れた人も、東京で感染が判明していて、店の従業員2人とあわせてこの店の関連で5人が感染し、県内31例目のクラスターとなりました。

県は、このバー「Re:make」に今月15日から24日までの間に来店した人に対し、PCR検査を受けるよう呼びかけているほか、この店の姉妹店となるバー「Candy(キャンディ)」の利用客についても、今月15日から25日までに来店した人に検査を受けるよう呼びかけています。

このほか、きょうの発表では、橋本保健所管内の40代の無職の女性が、今月21日から38度台の発熱や咳があり、その後、40度台まで熱が上がったものの、医療機関を受診したのは、発症してから1週間後のきのう28日になってからでした。この女性は、肺炎となり、酸素投与が必要な重症となっています。

また、橋本保健所管内に住む20代の男子大学生と和歌山市の20代の女性会社員は、大阪へ出かけて、飲食や宿泊をして帰ってきたあと、発熱や全身の倦怠感などの症状が出て新型コロナウイルスの感染が判明しました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「発熱などの症状が続く場合や、大阪のような感染が拡大している地域へ出かけたあと症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してほしい」と呼びかけました。

きょう感染が確認された9人の居住地域は、橋本保健所管内が4人、和歌山市が3人、田辺保健所管内が2人でした。

9人が新たに感染確認されたことで、県内の感染者数は、死亡した18人を含めて1257人となりました。

一方、きょう4人が退院し、入院患者の数は68人となっています。

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