【新型コロナ】県内9人感染、変異株2人確認

2021年03月23日 19時49分

福祉・医療

和歌山県はきょう(3/23)、県内で新たに9人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表し、県内の累計感染者数は、死亡した18人を含めて1213人となりました。また、新たに2人が、変異ウイルスに感染したことがわかり、これで、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、13人となりました。

記者会見する野尻技監(2021年3月23日・県庁記者会見室で)

新たに感染が確認された9人のうち、橋本保健所管内に住む40代の女性会社員は、今月15日に岩出保健所管内の飲食店で開かれた会食に参加していました。この会食に参加した14人のうち、これまでに6人の感染が確認されていて、県は、店の従業員が感染していないことから、店ではなく、この会食を県内30例目のクラスターと認定しました。

また、湯浅保健所管内の70代の無職の女性は、今月18日から発熱などの症状がありましたが、基礎疾患のため、医療機関に通院し、22日には、医療機関から帰宅した後、体調が悪化して救急搬送され、新型コロナウイルスの感染が確認されました。県は、この医療機関のスタッフ30人程度のPCR検査を進めています。

このほか、東京から湯浅保健所管内の実家に帰省していた30代の自営業の女性や、宮城県へ出張に出かけていた和歌山市の50代の男性会社員ら7人の感染が新たに確認されました。

県内の感染状況について、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「人の動きが活発になり、若い人によって県内に持ち込まれているとみられる」とした上で、「県民の皆さんには、症状が出たら、早く受診し、医療機関には、早くコロナを疑って検査をしてほしい。さらに、接触者を早く確認して検査する必要あるので、保健所の積極的疫学調査にご協力いただき、誰にいつ会ったかなどを思い出していただきたい」と呼びかけました。

きょう感染が発表された9人の居住地域は、和歌山市が3人、橋本保健所管内と湯浅保健所管内が2人ずつ、そして東京在住が1人でした。

累計感染者数は、死亡した18人を含めて1213人で、現在、入院しているのは37人、このうち、3人が酸素投与の必要な重症となっています。

また、変異ウイルスの感染者として県内で新たに2人の男性が確認され、これで、県内で確認された変異ウイルスの感染者は13人となりました。

県は、変異ウイルスがどの地域由来かを調べるため、国立感染症研究所に検体を送っていますが、このうち、2つの検体がイギリス型の変異ウイルスと確認されました。

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