海南nobinos、9ヶ月半で利用者50万人突破

2021年03月22日 19時44分

教育社会経済

海南市の市立図書館などが入っていて去年6月に開館した「海南nobinos」の入館者数がこのほど(3/18)、開館から9ヶ月半で50万人を突破し、記念式典が開かれました。

50万人達成の記念セレモニー(2021年3月18日)【提供:海南nobinos】

「海南nobinos」は、海南市日方にあった以前の市役所の跡地に建設された複合施設で、新型コロナウイルスの影響で、予定より1カ月以上遅れて去年6月1日にオープンしました。

絵本5万冊、児童書3万冊が所蔵された図書館や、250席余りのホールや多目的室などがあり、開館当初から、若い母親を中心に、多くの利用者が訪れていました。そして、今月18日の午前10時過ぎに来館者が50万人に達しました。

50万人目の来館者となったのは、和歌山市に住む井上円香(いのうえ・まどか)さんで、小学校と保育園に通う2人の娘とともに訪れました。

式典で、海南市の神出政巳(じんで・まさみ)市長から認定証などを受け取った井上さんは、「これからも利用していきたい」と話していました。

去年11月に行われた利用者アンケートでは、和歌山市に住む30代の女性の利用が最も多く、全体の1割近くを占めていて、次いで海南市在住の30代の女性の利用が多くなっています。

施設内には絵本がいっぱい【提供:海南nobinos】

また、人口10万人規模の自治体の公共図書館としては、関西一となる来館者数だということで、神出・海南市長は、「子育て世代の若い女性に活用してもらえているし、勉強する高校生の利用も多く、ありがたい。海南駅から商店街を歩いて訪れる人が飲食店などに立ち寄るケースも増えていると聞くので、今後も、できる限り、利用者の声を聞いて、さらに良くしていきたい」と話しています。

「海南nobinos」には、スターバックスコーヒーが入っていて、コーヒーを飲みながら本を読めるほか、県内の公立図書館としては初めて有料の託児施設も設けられています。

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