紀陽銀行・松岡頭取が会長へ・後任は原口経営企画本部長に

2021年03月22日 19時46分

経済

和歌山市に本店のある紀陽(きよう)銀行は、ことし(2021年)6月29日付けの役員の異動を発表し、松岡靖之(まつおか・やすゆき)頭取(とうどり)が取締役会長に、後任の頭取には原口裕之(はらぐち・ひろゆき)経営企画本部長がそれぞれ就任することが決まりました。

会見に臨む原口経営企画本部長(左)と松岡頭取(右)(3月22日・和歌山市中之島)

これは、きょう(22日)行われた、来年度(2021年度)から3カ年の第6次中期経営計画の発表会見の冒頭で明らかにされたものです。

原口氏は1985年に入行し、住吉支店長や田辺支店長、営業推進本部長などを歴任したあと、2017年6月に取締役となり、経営企画本部長や人事部長などを経て、去年(2020年)10月から経営企画本部長を務めています。

6月で取締役会長に就任する松岡頭取

松岡頭取は「地域経済の縮小や低金利など、地域の金融機関を取巻く環境が非常に厳しいなか、今年度(2020年度)までの第5次中期経営計画では、連結・単体とも業績予想を大きく上方修正出来た。次の第6次計画のスタートにあたり、新しいリーダーに交代するのが良いと判断した」と理由を述べました。

頭取への就任が内定した原口経営企画本部長

原口氏は「第5次計画の達成を目指すなかで、いかに我々は地域に支えられているかを知った。これからも地域への感謝を忘れず、”銀行をこえる銀行へ”発展していく」と抱負を述べました。

紀陽銀行では、第6次中期経営計画のなかで、中小企業の競争力を拡大するため、ことし7月に和歌山営業本部を新設するとともに、大阪堂島(どうじま)営業部の営業体制も強化する一方、有人店舗数を2割程度、ATMを1割程度それぞれ削減し、店舗の統合に伴うコミュニティプラザの開設など業務の効率化をはかるほか、ネットバンキングやデジタル化の促進、地方創生のための観光振興支援や民間小型ロケット発射場建設などに力を入れるとしていて、2022年3月期の連結の純利益を114億円、2023年3月期では113億円、2024年3月期では128億円を目指します。

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