和歌山県立医大薬学部・伏虎キャンパスが竣工

2021年03月21日 18時26分

政治福祉・医療

来月(4月)開学する、和歌山県立医科大学薬学部の伏虎(ふっこ)キャンパスが竣工し、きょう(21日)関係者がテープカットを行いました。

テープカットで竣工を祝う関係者ら(3月21日・和歌山市七番丁)

薬学部は、医学部・保健看護学部に次ぐ県立医科大学3番目の学部として来月新設され、近畿地方の医療系大学では初めての薬学部となります。

竣工した伏虎キャンパス

6年間で、新薬の開発や臨床、病態生理などを学ぶことができ、薬剤師の国家試験の受験資格が得られるほか、県内枠の学生には、卒業後2年間、県内の医療機関での臨床研修を行うなど、既存の2学部とあわせた総合医療系大学としての機能が期待されます。さらに、学生や教職員が来ることにより、和歌山市中心部の活性化も期待されます。

式辞を述べる県立医大の宮下学長

きょう午前、和歌山市七番丁(しちばんちょう)の伏虎キャンパスで開かれた竣工式で、県立医大の宮下和久(みやした・かずひさ)学長は「伏虎キャンパスから、地域医療に貢献し世界に羽ばたく薬学研究者を輩出したい」述べました。

和歌山県の仁坂知事

また、来賓で和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「県立医大が医療系総合大学に進化するとともに、まちなか活性化や製薬技術者の育成も期待出来る」と祝辞を述べました。

和歌山市の尾花市長

和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は「新型コロナウイルスの感染拡大で、ワクチンや治験薬の開発が世界的に注目されている。地域と連携し社会を支える大学になって欲しい」とあいさつしました。

実習室
ラーニング・コモンズ
体育実習用のアリーナ
北館と南館を結ぶ渡り廊下

このあと、施設の内覧会が行われ、講義室や実習・実験室、体育実習用のアリーナなどが公開されました。

医大薬学部は、来月(4月)1日に開設され、初年度(2021年度)は100人の学生を迎える予定です。さらに、紀三井寺(きみいでら)キャンパスに開設された「次世代医療研究センター」とともに、既設の2学部や附属病院、医療産業などと連携し、AI医療やゲノム医療、再生医療などの開発にも力を入れることにしています。

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