実弾入り拳銃放置の巡査長、県警が戒告処分

2021年03月19日 20時01分

事件・事故社会

和歌山県の紀北地方の駐在所に勤務する20代の男性巡査長が、実弾の入った拳銃を保管庫に入れず、事務室におよそ17時間放置したとして、きょう(3/19)、戒告処分を受けました。17時間のうち、少なくとも4時間あまりの間、駐在所には誰もおらず、カギもかけられていませんでした。

県警察本部監察課によりますと、この巡査長は去年12月27日、勤務を終えた午後6時過ぎから翌日の午前11時半頃まで、実弾が入った拳銃や手錠、警察手帳など一式を、制服と一緒に、執務室の奥にある事務室のイスにかけたままにしていました。12月28日は非番で、事務室のカギをかけずに午前7時から外出し、パトロール中の別の警察官が駐在所に立ち寄った際、事務室の床に落ちていた拳銃などを発見しました。巡査長は、27日の夜にも食事のため外出していて、その後、翌日の午前7時までは、駐在所にいました。

警察の聞き取りに対し、巡査長は、「翌日が休みで気が緩んでいた」と話しているということです。

川上和彦(かわかみ・かずひこ)主席監察官は、「厳正であるべき拳銃などの管理が適正に行われなかったのは誠に遺憾。指導監督を強化し、再発防止につとめていく」とコメントしました。

去年4月からこの駐在所に勤務していた巡査長は、事件発覚後、警察署での勤務となっていて、駐在所には警察官が常駐していませんでしたが、人事異動にあわせて来月(4月)から、別の警察官が配属されるということです。

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