今年度(2020年度)の「プレミア和歌山」推奨品発表会

2021年03月19日 18時52分

政治歴史・文化社会経済

今年度(2020年度)の「プレミア和歌山」の推奨品が、きょう(19日)和歌山市のホテル・アバローム紀の国で発表され、最も優れた審査委員特別賞に、和歌山産の赤身のブランド牛肉「紀州和華牛(きしゅうわかうし)」の開発と生産を手掛ける「紀州和華牛協議会」が選ばれました。

今年度のプレミア和歌山認定式のもよう(3月19日・和歌山市・アバローム紀の国)

プレミア和歌山は県産品のブランド化を進めるため、農林水産物や加工食品、工芸品などから特に優れたものを和歌山県が認定し推奨する制度で、2008年度から行われています。

紀州和華牛

今年度は84品目が認定され、このうち最も優れた審査委員特別賞に、和歌山産のミカンやしょう油の絞りかすなどを配合した「エコフィード飼料」で育て、脂身の少ない柔らかな赤身が特徴のブランド牛肉・紀州和華牛が選ばれました。

特別賞に次ぐ審査委員奨励賞には、「紀州塗り」と「根来(ねごろ)塗り」を活かした月の満ち欠けをイメージした照明器具「MICHIKAKE(みちかけ)」を開発したKISHU Plus(きしゅう・プラス)有限責任事業組合と、紀州杉を使用した丸イス「KOGUCHI(こぐち)スツール」を開発した、木の工房樫(きのこうぼう・かし)、3月下旬まで木で熟成させることで濃厚で甘みと酸味のバランスが良い果汁を実現させた、まるまつ農園の柑橘「超熟しらぬい」、それに、毎年5月に行われる紀州東照宮の例祭で来年(2022年)400年の節目を迎える和歌祭(わかまつり)の4件が選ばれました。

講評する残間委員長

プレミア和歌山審査委員長でプロデューサーの残間里江子(ざんま・りえこ)さんは「県産品や美味しい物をはじめ、埋もれていたり継続に苦労していたりする地域の優れた文化を次の世代に伝えることも重要です」と講評しました。

紀州和華牛協議会の出口会長

審査委員特別賞を受賞した、紀州和華牛協議会の出口正雄(でぐち・まさお)会長は「環境に優しいエコフィード飼料のお陰で、脂身の少ない赤身の牛肉が実現出来た。3年後には月に10頭を出荷できるよう、さらに努力を続けたい」と喜びを語りました。

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