【新型コロナ】変異株、県内で初確認
2021年03月16日 19時33分
新型コロナウイルスの変異株がきょう(3/16)、和歌山県内で初めて確認され、県は、あらためて基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。
県は、新型コロナウイルスに変異がないか、和歌山市とともに、県内で感染した人の検体を調べていて、去年12月以降に感染が確認されたおよそ300の検体について調べたところ、これまでに女性2人と男性1人のあわせて3人が変異ウイルスに感染していることがわかりました。3人はいずれも海外への渡航歴がないということです。
これを受けて、県は、変異ウイルスに感染した人が退院する際の基準を強化し、2度のPCR検査で、いずれも陰性と確認された場合にのみ、退院を認めることになりました。
県内で初めて変異ウイルスが確認されたことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「周辺の府県で確認されているので、人の交流がある以上、いつ来るかとは思っていたが、今回、確認されたので、あらためて感染予防対策の徹底をお願いしたい」と話しました。
また、今後の注意点について、野尻技監は、「変異株は感染性が高いといわれていて、今後、感染者数が増えてくることも予想されるので、より一層、室内でのマスク着用や手洗い、換気などの感染防止対策のほか、感染した場合には、保健所による積極的疫学調査にご協力いただきたい」と呼びかけました。
今後、県は、どの地域由来の変異株かを確認するため、3人の検体を国立感染症研究所に送ることにしています。