和歌山地方気象台「南海トラフと関連なし」
2021年03月15日 19時18分
きょう(2/15)未明、湯浅町で震度5弱、広川町と有田川町で震度4を観測した地震について、和歌山地方気象台は、「南海トラフ巨大地震との関連性はない」としています。
和歌山地方気象台の栗塚潤(くりづか・じゅん)南海トラフ地震防災官は「今回の地震は、東西から圧力を受けて岩盤が割れる逆断層タイプの地震で、プレート内部の浅い場所で発生していて、南海トラフ巨大地震とは発生場所が違い、地震の規模を示すマグニチュードも低いので、関連性はない」と述べ、この地震と南海トラフ巨大地震との関連性を否定しました。
また、湯浅町では、10年前の2011年7月5日に震度5強の地震が発生しているほか、今回と似たマグニチュード4クラスの地震は、過去に何度も発生しているということです。
そして、今後について、栗塚・南海トラフ地震防災官は、「これから1週間程度、特に2~3日の間は、最大震度5弱の地震に注意する必要がある」と指摘し、家具の固定や、避難ルートの確保など、平常時にできる備えをしておくよう強く呼びかけました。
昭和南海地震が発生して、今年で75年を迎え、南海トラフを震源とする地震は、今後30年以内に70%から80%の確率で発生するとされています。