高野山金剛峯寺で古式ゆかしく法印転衣式

2021年03月13日 18時41分

歴史・文化

高野山真言宗総本山金剛峯寺の高野山第522世寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)に就任した本覚院(ほんがくいん)住職の稲葉法研(いなば・ほうけん)大僧正をお披露目する「法印転衣(てんね)式」がきのう(12日)金剛峯寺で行われました。

高野山最高職の法印は1年間、弘法大師の名代として山内の重要な法会や儀式の導師を務めます。

高野山真言宗総本山金剛峯寺で行われた法印転衣(てんね)式では、稲葉法印が大広間に入場し、法印の象徴とされる緋色(ひいろ)の鮮やかな僧衣を受け取り「不肖、順席なればお先に御免こうむります」と古式ゆかしくあいさつし、いったん退席しました。

そしておよそ10分後、僧衣に着替えて再び姿を現し、正面席に着座すると、次期法印の住職から箸で米と昆布をいただく「松三宝(まつさんぽう)の儀」で祝福を受けました。

今年の式は、新型コロナウイルス対策のため、出席者は高野山内の住職ら約250人と、例年の半数以下でした。

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