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和歌山県内の落し物、コロナの影響で減少か

2021年02月26日 18時05分

社会経済

和歌山県内で去年(2020年)1年間に警察に届け出のあった落とし物の数は、前の年より1割以上、減少したことが、県警察本部のまとめでわかりました。新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響しているとみられています。

それによりますと、去年1年間に拾われた「拾得物」は、およそ13万件で、前の年より1万6千件余り減り、現金の落とし物も1500万円減って1億2600万円余りでした。

落とした本人から届け出のあった「遺失物」は、およそ1万5700件で、こちらも前の年に比べて2200件以上減っています。

月別の拾得物の件数では、1月から3月までは、前の年とほぼ同じ水準でしたが、最初の緊急事態宣言が出された4月は3割減少し、5月は4割減少するなど、4月以降、毎月、前年の件数を下回っています。

データをまとめた県警察本部会計課は、「新型コロナウイルスの影響で、県民の間に自粛生活が広がり、外出しなくなったことで、落し物が減ったのではないか」と分析しています。

拾得物のうち、持ち主に返還されたのは1万4千件余り、現金は8700万円余りで、3か月経過しても持ち主が見つからず拾った人に引き渡されたのがおよそ6万2500件、現金は2200万円余りでした。また、さらに2ヶ月経って県の帰属となった拾得物は、5万1千件余りで、現金は1500万円余りでした。

最も多かった拾得物は、マフラーやサンダルなどの衣類・履物類の9400件余り、キャッシュカードなどのカード類が5700件余り、財布が5600件余りと続きました。

一方、落とした人から届け出のあった遺失物では、財布が3600件余りと最も多く、次いで携帯電話が2500件余り、運転免許証が1200件余りでした。

県警のホームページでは、拾得物として届け出のあった日から3か月間、落とし物を検索できるようになっていて、県警会計課では「物を失くしたことに気づいた時点ですぐに最寄りの交番などに届け出れば、見つかる可能性も高い」と呼びかけています。

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