【新型コロナ】11人感染、県内累計1140人に

2021年02月12日 22時18分

福祉・医療

和歌山県はきょう(2/12)、県内で新たに20代から70代までの男女あわせて11人が、新型コロナウイルスに感染したと発表し、県内の累計の感染者数は、あわせて1140人となりました。

記者会見する野尻技監(2021年2月12日・県庁記者会見室で)

新たに感染が発表された11人のうち、9人が、クラスターとなった和歌山市の済生会和歌山病院の関連で、内訳は、男性医師が30代2人と20代1人のあわせて3人、50代と20代の女性看護師あわせて2人、20代の作業療法士の女性と30代の理学療法士の女性、40代の男性放射線技師と入院している70代の無職の女性です。

今回、感染が判明した医療スタッフのうち、20代の男性医師と50代の女性看護師は、のどに軽い痛みを感じるものの、そのほかのスタッフについては、無症状ということです。一方、入院している女性は、おとといの検査で陰性となっていましたが、きのうになって発熱や咳が出て感染が判明し、いまは酸素投与が必要な重症です。

済生会和歌山病院のクラスターの人数は、これで16人となりました。

済生会和歌山病院では、すでに救急外来や新規入院だけでなく、一般外来も停止しています。

保健所では、これまでに医療スタッフと入院患者あわせて500人余りの検査を行っていて、今後、さらに再度、実施する人を含めて270人のPCR検査を予定しています。

病院内でのマスクや手指消毒は行われていたということで、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、医療従事者に対し、「大変難しいが、1人の患者を診察したら、すぐ手指消毒をしたり、軽くても、症状が少しでもあれば、積極的にPCR検査を受けるようにしてほしい。(自分が)感染しているかもしれないと思って対応する必要があり、暖房で乾燥しているなど、感染しやすい状況なので、厳重な対策が必要」と呼びかけました。

このほか、きょうは、クラスターが発生した和歌山市の介護付有料老人ホーム「第二あすか苑」に入所している70代の無職の男性と、すでに感染が判明している40代の男性の同僚で、橋本保健所管内に住む20代の女性会社員の感染も発表されました。

きょう感染が発表された11人の居住地は、和歌山市が10人、橋本保健所管内が1人です。

これで県内の累計感染者数は、死亡した16人を含めて1140人となりました。一方、11人が退院したため、きょう現在の入院患者数は61人で、このうち、酸素投与が必要な重症患者は11人となっています。

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