お燈祭 今年は関係者のみで 松明を持って石段を駆け下りる行事は中止

2021年02月06日 17時00分

歴史・文化

新宮市の世界遺産・神倉(かみくら)神社や熊野速玉大社などではきょう(6日)、「お燈祭(おとうまつり)」が執り行われていますが、今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、白装束で腰に荒縄を巻き、燃えさかる松明を持って538段の石段を駆け下りる「上り子(のぼりこ)」の参加を全面禁止し、神社関係者のみで執り行われています。

「お燈祭」は、毎年2月6日に行われている女人禁制の神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

例年、およそ2000人の「上り子(のぼりこ)」が燃えさかる松明を持って神倉山の石段を駆け下ります。

このとき、麓(ふもと)から神倉山(かみくらさん)を見ると、連なる炎が山を下る龍のように見えることから、民謡「新宮節」では「お燈祭りは男の祭り、山は火の瀧、下り龍」と歌われ、熊野に春を呼ぶ火祭りとして親しまれています。

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