【新型コロナ】7人感染確認「あらためて早期受診を」
2021年01月30日 20時29分
和歌山県はきょう(1/30)、10代から50代までの男女7人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。保健所別の内訳は、和歌山市が5人、田辺保健所管内が2人で、これで、県内で確認された新型コロナウイルスの累計の感染者数は1054人となりました。
きょう新たに感染がわかった7人のうち、田辺保健所管内に住む40代の自営業の女性は、今月22日、仕事の関係できのうクラスターに認定された上富田町岩田の聖ヨセフ学園・岩田幼稚園を訪れ、先に感染が判明したこの幼稚園の園長と会い、園内で一緒に昼食を食べていました。この女性は、濃厚接触者として検査を受け、陽性が判明しましたが、症状は出ていません。これで、このクラスターの人数は、1人増えて8人となりました。
また、田辺保健所管内に住む30代の男性は、この幼稚園で勤務する女性の友人で、今月22日に接触があり、濃厚接触者として検査を受け、陽性が判明しました。白浜町消防本部によりますと、この男性は、消防署に勤務していて、全身の倦怠感が出た翌日の今月26日も出勤していましたが、救急などの出動はなく、まだ発熱していなかったものの、大事をとって夕方、帰宅したということです。保健所は、職場の14人を対象にPCR検査を進めています。
一方、和歌山市に住む40代の男性は、今月22日に全身の倦怠感が出て、その後、発熱し、25日からは、味覚と嗅覚の異常が続いていましたが、28日になって医療機関を受診し、検査で陽性が判明しました。この男性は、和歌山市役所に勤務していて、不特定多数の市民と接触する部署ではないものの、症状が出た後の今月27日まで勤務していました。また、この男性と同居する40代の無職の女性も今月21日から全身倦怠感が続き、その後、関節の筋肉痛や発熱、味覚と嗅覚の異常を発症していましたが、医療機関を受診したのは今月28日で、検査の結果、陽性が判明しました。
2人は、ともに肺炎を発症していて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「症状が出た後の受診が遅く、2人とも肺炎になっている。症状が出たら早く医療機関を受診してほしいし、症状があるときは勤務しないでほしい」とあらためて呼びかけました。
きょう新たに感染が発表された7人を加えて県内で確認された新型コロナウイルスの感染者数は、亡くなった13人を含め1054人となりました。また、きょう新たに18人が退院したため、入院患者は102人となっています。酸素投与の治療を受けているのは13人で、このうち、2人が重篤です。