高野山奥の院で寒中水行、コロナ終息祈願
2021年01月24日 16時43分
霊場・高野山の奥の院を流れる玉川(たまがわ)の「水行場(すいぎょうば)」で、きょう(24日)、高野山真言宗の信者らが水の中に入って心身を清める「寒中水行」が行われ、参拝者らが見守りました。
この日は、気温・水温ともに4度で、小雨が降る中、奈良県川上村(かわかみむら)の宝寿院(ほうじゅいん)の女性副住職、辻田真海(つじた・しんかい)さん60歳と、25歳から55歳の男女あわせて8人が、白装束に、わら草履(ぞうり)を履き、数珠を持って水に入りました。8人は、水に腰まで身を沈めて合掌し、拍子木の音が響き渡る中、十数分間、一心不乱に般若心経(はんにゃしんぎょう)を唱えました。
水から上がった辻田副住職は、寒さで体を震わせながら「世界の平和や疫病対策、特に新型コロナウイルスの終息を祈りました」と話しました。寒中水行は、60年以上続く、冬の恒例行事です。