ハンク・アーロンさん「立派な人生」と佐山さん

2021年01月24日 11時02分

スポーツ

大リーグで歴代2位の755本のホームランを放ったハンク・アーロンさんの訃報に、田辺市在住のノンフィクション作家、佐山和夫(さやま・かずお)さんは「黒人の地位向上という点で、黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンの後を引き継いで懸命にやった。立派な人生を終えられたと思う」と悼みました。

佐山さんは、日米の野球史を題材にした作品を数多く手がけ、アーロンさんの自伝も翻訳していて、今月(1月)、特別表彰で、日本の野球殿堂入りを果たしました。

アーロンさんは、1974年前後、激しい差別に遭いながら白人のベーブ・ルースが持っていた大リーグのホームラン通算記録を更新しました。

これについて佐山さんは、「脅迫や嫌がらせを受けながらも打ち続けたことで、自分の社会的な意義に目覚めたともいえるのではないか」と振り返りました。

過去には、メールでやり取りをすることもあったということで、長女が結婚すると知らせた際には、アーロンさんから電報が寄せられ、佐山さんは、「細やかな配慮をなさる方だなと感心した」と交流を懐かしんでいました。

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