【新型コロナ】10人感染 「数値下がるも予断許さない」

2021年01月23日 19時56分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/23)、就学前の幼児から70代までの男女10人が県内で新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。これで県内の累計感染者数は死亡した12人を含めて975人となり、13人が退院したため、入院患者は145人となり、過去最多となったきのうよりやや減りました。

和歌山県の記者会見(2021年1月23日・県庁記者会見室で)

きょう新たに県内で感染が発表された10人のうち、和歌山市に住む50代の自営業の男性は、県内21例目のクラスターとなった和歌山市のバー「DAY BREAK(デイ・ブレイク)」の来店客で、今月14日から発熱や鼻づまりなどの症状が出ていましたが、訪れたバーがクラスターになったことを知り、保健所に連絡してPCR検査を受け、陽性が判明しました。このクラスターの人数は、これで9人となりました。県は、引き続き、今月8日から11日までの来店客に対し、保健所に連絡するよう呼びかけています。

また、和歌山市に住む40代の自営業の女性と岩出保健所管内の就学前の女の子は、県内20例目のクラスターとなった海南市にある日用雑貨製造メーカー、「山田利(やまだとし)」の従業員の家族で、女の子は保育施設に通っていましたが、感染の恐れがある期間には通っておらず、県は、保育施設への影響はないものとみています。

感染拡大を把握するための指標の一つ、直近1週間の人口10万人あたりの新規陽性者数が、きょう現在、和歌山市で21・1人、県全体では13・3人となり、きのうよりやや下がりましたが、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「数値はやや下がったが、まだまだ予断を許さない。新規の発生があり、濃厚接触者の感染もあるので、いまが正念場。今月いっぱいは、どうなるか、注視している」と気を引き締めていました。

県民に呼びかける野尻技監

また、野尻技監は、県民に対し、「感染拡大地域への往来を控えるとともに、そうした地域から来県した人と会食などをした場合には、症状が現れないか、気を付けてほしいし、1人1人の感染防止対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

きょう新たに10人の感染が発表され、和歌山県内の累計の感染者数は、死亡した12人を含め975人となりました。また、新たに13人が退院したため、入院患者数は145人で、過去最多となったきのうよりやや減りましたが、入院患者のうち、人工呼吸器を装着した重篤な患者が3人、酸素投与が必要な重症患者が12人と増えています。

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