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【新型コロナ】新たに19人感染、県内感染指標が過去最高

2021年01月19日 19時43分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/19)、1歳未満の乳児から80代までの男女19人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表し、県内で確認された累計の感染者数は904人となりました。直近1週間の人口10万人あたりの新規陽性者数は、和歌山市でも、県全体でも過去最高の数字となり、県が感染予防の徹底を呼びかけています。

記者会見する県福祉保健部の野尻技監(2021年1月19日)

県内で新たに感染が確認された19人のうち、岩出保健所管内に住む40代の女性と和歌山市に住む50代から70代までの3人の女性のあわせて4人は、すでにクラスターになっている和歌山市のシルバーハイム新在家の職員で、いずれも、感染した人の接触者として、再度受けたPCR検査で陽性と判明しました。4人とも症状は出ておらず、このクラスター関連の人数は、12人となりました。

田辺保健所管内に住む団体代表を務める60代の男性は、今月5日から7日にかけて京都で勤務した後、9日から11日にかけて愛知県や三重県を旅行していました。今月15日から全身の倦怠感があり、その後、発熱や咳、下痢などの症状があらわれたため、男性は、医療機関を受診し、感染が判明しました。この男性は、肺炎を発症していて重症で、集中治療室で酸素投与の治療を受けています。

また、橋本保健所管内の高齢者福祉施設に入居している80代の無職の女性は、軽く意識を失う傾眠傾向の症状があり、今月17日に医療機関を受診し、翌日、発熱などの症状が出て再度、受診したところ、肺炎を発症していたため、そのまま入院し、その後の検査で感染が判明しました。この高齢者福祉施設の関連では、保健所が、職員や利用者らおよそ50人のPCR検査を進めています。

きょう感染が判明した19人のうち、和歌山市在住が10人を占めていて、直近1週間の人口10万人あたりの新規陽性者数は、和歌山市で22・5人と過去最高となり、政府の分科会が定めた「感染急増のステージ3」の指標を超え、「爆発的感染拡大のステージ4」を示す指標となる25人に近づいています。また、県全体でも12・8人と過去最高の数値となり、感染急増を示す指標の15人に迫っています。

過去最高の数値を受けて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「活動の活発な若者から中高年に感染が広がっているが、中高年の中には、基礎疾患を持っている人が多く、重症化するケースが増えるため、病床が詰まってくるのではないかと危惧している」と述べ、あらためて感染予防対策や早期受診の徹底を呼びかけました。

きょう19人の感染が発表されたため、和歌山県内の累計感染者数は、死亡した11人を含めて904人となり、新たに18人が退院し、現在の入院患者は126人となっています。このうち、2人は人工呼吸器をつけた重篤な患者で、ほかに9人が酸素投与を必要とする重症です。

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