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【新型コロナ】連日の1人死亡、新たに17人感染 

2021年01月15日 19時27分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/15)、新型コロナウイルスに感染して県内の医療機関に入院していた80代の男性1人が死亡し、新たに10歳未満の小学生から80代までの男女17人の感染が確認されたと発表しました。これで県内の累計感染者数は836人となり、死亡した人は10人となりました。

和歌山県の記者会見(2021年1月15日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、クラスターが発生した和歌山市のサービス付高齢者住宅に入所していた80代の男性で、先に感染が判明した施設の職員から入浴介助を受けていたため、接触者として検査を受け陽性が判明しました。男性は、今月5日から発熱や全身の倦怠感、食欲低下の症状が現れ、入院して酸素投与の治療などを受けていましたが、今月11日から病状が悪化し、きょう午後2時56分、新型コロナウイルス感染症で亡くなりました。

一方、きょう県内で新たに感染が確認されたのは17人で、このうち、和歌山市に住む80代の無職の女性は、年末年始に東京と大阪から帰省した別居家族とともに生活していました。女性は、デイサービスや訪問介護を利用していて、保健所が、介護サービスを提供した施設の職員と利用者およそ40人のPCR検査を進めています。

和歌山市に住む20代の国家公務員の男性は、東京から訪れた人や、すでに感染が判明している20代の女性会社員を含め、あわせて4人で今月8日、和歌山市で飲食やカラオケをともにしていました。

また、和歌山市在住で市役所職員の40代の男性2人も感染が判明しています。

県によりますと、きょうの新規感染者17人のうち、和歌山市在住が14人で、直近1週間の人口10万人あたりの和歌山市の新規陽性者数は、きょう現在、21・1人となり、政府の分科会が定めた「爆発的感染拡大のステージ4」を示す指標となる25人に近づいています。

会見で、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「大変危惧している。感染者の傾向が、若い人から高齢者に移りつつあり、高齢者が入院すると、入院期間が長くなり、急速に悪化して亡くなるケースが出てくるので、県民の皆さんには、あらためて感染防止対策の徹底をお願いしたい。また、きょうは、国家公務員、地方公務員の感染も確認されているが、医療や介護に携わる人には、家族以外との会食を控えるようお願いしている最中なので、節度ある行動をとってほしい」と呼びかけました。

記者会見する野尻技監

このほか、きょうの感染発表では、和歌山市と橋本保健所管内にある別々の病院に勤務する40代と20代の女性看護師あわせて2人のほか、和歌山市と田辺保健所管内でそれぞれ小中学生を含む一家4人全員が感染したケースも報告されています。

きょう感染が確認された17人は、無症状の3人を除いて症状は安定しています。

県内の累計感染者数は、これで死亡した10人を含めて836人となりました。また、新たに22人が退院したため、現在の入院患者数は、114人となっています。このうち、人工呼吸器を装着した重篤な患者が1人、酸素投与の必要な重症者が9人に増えています。

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