【新型コロナ】県内で16人感染 濃厚接触以外の新規感染増加 

2021年01月08日 19時39分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/8)、就学前の幼児を含む70代までの16人の感染が県内で新たに確認されたと発表しました。このうち、濃厚接触以外の新たな感染者数が、若者を中心に13人と大半を占めていて、県は、今後、さらに感染拡大の恐れがあるとして成人式の後の会食などを控えるようあらためて呼びかけています。

記者会見する和歌山県福祉保健部の野尻技監(2021年1月8日・県庁記者会見室で)

県内で新たに感染が確認された16人のうち、橋本保健所管内に住む修学前の男の子は、大阪府の会社で働いている60代の男性会社員の同居家族で、今月2日から発熱などの症状があり、4日に受けた検査では陰性でしたが、3度目の検査で陽性となり、入院しています。

海南保健所管内に住む40代の男性消防士の自宅には、20代の男子大学生が、年末に埼玉県から帰省し、先に感染が確認されていました。この男性も一度目の検査は陰性でしたが、その後、発熱や頭痛の症状が出て再度受けた検査で陽性が判明しました。

また、和歌山市に住む60代の無職の男性は、先に感染が判明した60代の無職の女性と同居していますが、男性の方が、女性より早く、発熱の症状が出ていました。

このほかの13人は、すべて濃厚接触以外の感染者で、橋本保健所管内在住で大阪府の大学に通う20代の男性と、和歌山市に住む20代の男性会社員は、それぞれ年末年始に大阪府の友人と飲食をともにしていました。

また、橋本保健所管内に住む20代のアルバイトの男性は、正月に大阪府の居酒屋で東京の友人らと会っていました。

和歌山市に住む20代の無職の女性は、年末年始にかけて福岡県の別居家族のもとを訪れていたほか、和歌山市に住む20代の男性会社員は、同居家族とともに、岡山県の友人宅と広島県の実家へ帰省していました。

一方、海南保健所管内に住む70代の無職の女性は、東京から帰省していた別居家族と正月を共に過ごしましたが、東京へ戻った後、別居家族の感染が判明し、女性も咳や鼻づまりなどを発症していました。

また、和歌山市に住む60代の男性会社員のもとには、東京と大阪からあわせて5人の別居家族が帰省していたほか、和歌山市に住む20代のアルバイトの女性は、京都の実家に帰省し、友人と飲食をともにしていました。

このほかの5人を含む、きょう感染が発表された16人のうち、濃厚接触ではない新規感染者が13人と大半を占めたことについて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「新規が多くなると、その接触者が増え、感染者がさらに増える恐れがある。若者が年末年始に友人同士で飲食するなど、活発に行動したことで、感染が拡大しているが、保健所が接触者の調査をしてくれているので、そこで感染を食い止めたい」と述べました。

また、あさって10日に和歌山市などで予定されている成人式について、野尻技監は、「式自体は、感染対策を徹底すれば大丈夫だと思うが、集まった人たちが、すぐに帰宅するとは思えない。式の後の飲食やカラオケなどは、やめていただきたい」と呼びかけました。

また、首都圏に緊急事態宣言が出されて初めて迎える週末を前に、野尻技監は、「感染が拡大している地域には、仕事や医療機関受診など、やむを得ない場合を除いて行かないでほしい。特に県外へ出かけての飲食は危険」と呼びかけました。

きょう感染が発表された16人は、全員、入院していて、症状は安定しています。

県内の累計感染者数は死亡した8人を含めて733人で、入院患者は、きょう4人減ったものの、現在、118人で、これまでの最多を更新しています。病床の稼働率について、野尻技監は、「使用可能な病床を増やしたので、まだ(自粛要請レベル引き上げの1つの指標となる)50%にはいたっていない」と話しています。

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