【新型コロナ】新たに21人感染、3日連続で最多更新

2021年01月07日 20時17分

福祉・医療

和歌山県はきょう(1/7)、知事部局で初めて感染が確認された県庁の職員を含め、これまでで最多となる21人の感染が、県内で新たに確認されたと発表しました。1日あたりの感染確認が最多を更新するのは、3日連続で、県内の累計感染者数は死亡した8人を含めて717人となりました。

和歌山県の記者会見(2021年1月7日)

県内で新たに感染が確認された21人のうち、御坊保健所管内に住む40代の男性は、県の日高振興局に勤務する職員で、先月25日から28日にかけて就職が決まった別居家族の家探しのため、神奈川県に出かけていました。男性は、今月5日から咳や頭痛、全身の倦怠感などの症状が出て、翌日、医療機関を受診し、陽性が確認されました。県の調査では、別居家族の友人に感染者のいたことがわかっています。男性は、今月4日と5日に出勤していましたが、県民と接触する業務には従事しておらず、保健所が、職場の消毒を行うとともに、同僚らのPCR検査を進めています。

今月5日に感染が発表された和歌山市に住む20代のアルバイトの男性関連では、同居する40代の女性会社員と、大阪府から帰省した別居家族の20代の男子大学生、それに和歌山市に住む10代の男性会社員2人のあわせて4人が濃厚接触者として検査を受け、陽性が判明しています。

大阪府の医療機関に勤務していて感染した岩出保健所管内に住む50代の女性看護師の関連では、同居する60代の無職の男性と、岩出保健所管内に住む別居家族の30代の男性会社員、30代の自営業の女性と10代の男子高校生のあわせて4人の感染が判明しています。この4人は、大晦日に食事をともにするなどしていました。

和歌山市に住む70代の無職の女性の関連では、友人の60代の無職の女性と、別居している10代の無職の男性、それに、この10代の男性と同居している70代の無職の女性のあわせて3人の感染が新たに判明しました。

東京都から海南保健所管内に帰省していた10代の男子大学生の関連でも、別居家族の40代のパート職員の女性と10代の男子中学生、埼玉県から帰省した20代の男子大学生のあわせて3人の感染が確認されました。

感染発表のあった21人のうち、家族内感染が11人、無症状が3人となっていて、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「帰省した人の関連で、正月に家族で食事をするなどしたため、家族内感染が非常に多くなっている。無症状の人からも感染が広がるので、難しい対応になるが、感染が拡大している地域から来た人がいる場合には、注意を払ってほしい」と呼びかけました。

記者会見する野尻技監

また、野尻技監は、年末年始にかけて和歌山市の感染者が、国の分科会が示した感染者の急増の指標を超えて、さらに増加している状況を説明した上で、「これまでは、クラスターの発生に伴い感染者が急増する傾向があったが、いま和歌山市では、クラスターが発生していない中で感染者が急増している」と危機感をあらわにし、「大勢の人が集まるイベントは控えてほしい」と呼びかけました。

きょうの発表では、このほか、元日に大阪府の実家で親族と会っていた和歌山市に住む40代の男性会社員、年末に兵庫県と東京都から別居家族が帰省していた和歌山市在住の40代の男性会社員、正月に大阪府へ出かけていた和歌山市に住む60代の無職の女性、東京や大阪から来県した人と接触のあった橋本保健所管内に住む40代の宗教関係の男性、大阪府の大学に通う岩出保健所管内の10代の男子大学生、年末に三重県四日市市に帰省し、別居家族が感染したことから濃厚接触者として検査を受けた和歌山市に住む50代の女性会社員が、それぞれ新たに感染確認されています。

また、新宮保健所管内在住の40代の男性会社員は、先月26日に東京へ帰省し、大晦日から発熱などの症状が出たため、今月5日に東京の医療機関を受診し、PCR検査を受けましたが、結果が出ないうちに新宮保健所管内に戻り、結果が陽性となったことを知ったということです。この男性は、東京で検査を受けたため、県内の感染者にはカウントされません。

きょう感染が発表された21人は、1日あたりの発表感染者数としては、きのうの18人を上回り、3日連続で最多を更新しました。

新たな感染者の居住地域は、和歌山市在住が10人、岩出保健所管内が5人、海南保健所管内が2人、埼玉県と大阪府の県外が2人、橋本保健所管内と御坊保健所管内が1人ずつとなっています。

県内の累計感染者数は、これで死亡した8人を含めて717人となり、入院患者は、現在、106人で、これまでの最多を更新しています。

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