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【新型コロナ】12人感染 県内感染者652人に(写真付)

2021年01月03日 18時49分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(1/3)、10代から70代までの男女あわせて12人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。和歌山市在住が9人、岩出保健所管内と海南保健所管内、それに大阪市在住が1人ずつで、県内の累計の感染者数は、死亡した7人を含めて652人となりました。

和歌山県の記者会見(2021年1月3日・県庁記者会見室で)

感染がわかった12人のうち、和歌山市に住む10代の無職の女性は、先月(12月)31日から頭痛の症状があり、おととい(1/1)医療機関を受診し、きのう(1/2)陽性が判明しました。この女性は、すでに無症状で感染が確認されている和歌山市に住む10代の女性の友人で、日頃からよく会い、自宅で食事をともにしていました。

和歌山市に住む20代の女性会社員は、先月27日に東京から飛行機で訪れこの女性の自宅に宿泊していた、友人で20代の男性会社員が、おととい(1/1)、新型コロナウイルスに感染していることがわかり、濃厚接触者として検査を受け陽性が判明しました。

和歌山市に住む60代の女性会社員は、すでに感染が判明している60代の国家公務員の男性の同居家族で、おととい(1/1)から発熱や咳の症状が出ていました。この女性は、高齢者福祉サービス関連の職場で主に管理業務を行っていて、保健所が、職員と利用者あわせて17人のPCR検査を行っています。

岩出保健所管内に住む10代のアルバイトの女性は、すでに感染が判明した和歌山市に住む20代の男性会社員ら数人の友人と、先月29日、県内の飲食店で会食していました。この女性は、先月29日に喉の違和感が出て、その後、発熱や鼻づまり、味覚や嗅覚の異常がありましたが、きのう(1/2)濃厚接触者としてPCR検査を受けるまで医療機関を受診していませんでした。

和歌山市に住む70代の無職の男性は、先月26日から喉の痛みがあり、その後、発熱や咳、全身の倦怠感などの症状が出ていましたが、1週間以上経ったきのう(1/2)になるまで医療機関を受診していませんでした。

また、和歌山市に住む10代の無職の女性は、先月24日に友人らと会食していて、先月30日から発熱などの症状が出て、おととい医療機関を受診して感染が判明しました。

また、50代の男性会社員と50代の自営業の男性、それに30代の無職の女性と40代の男性会社員を含め、きょう感染が判明した12人のうち、9人が和歌山市在住です。

このほか、海南保健所管内在住の50代の女性会社員は、先月28日から30日まで神戸市から帰省していた別居家族が、おととい、新型コロナウイルスに感染していることがわかり、この女性会社員も、おととい(1/1)から発熱などの症状が出て医療機関を受診し、感染が確認されました。

また、大阪市在住で、岩出保健所管内の実家に帰省していた30代の男性会社員も、おととい(1/1)から38度の高熱が出て医療機関を受診し、新型コロナウイルスの感染が判明しています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「11月になって第三波が始まり、感染者が10人を超える日も多くなる中、年末年始の帰省があり、複数で飲食する人がいて、急速な感染拡大がみられている。いま重要なのは、ウイルスを医療機関や介護福祉施設などの集団に持ち込まないこと」と指摘し、医療機関や介護福祉施設のスタッフにあらためて注意を呼びかけました。

県民に呼びかける野尻技監

また、帰省した人に対しては、体調不良の人は早めに医療機関を受診し、症状が出たら外出しないよう強く求めたほか、高齢者や基礎疾患のある人との接触もなるべく避けるよう呼びかけました。

そして、野尻技監は、「和歌山市で急速に感染者が増えていて、いまが大事なとき。病床は確保されているものの、急速な感染拡大は、医療体制を圧迫しかねない」と述べ、県民の理解と協力を呼びかけました。

きょう感染が発表された12人は、いずれも入院していて、症状は安定しているということです。

和歌山県の累計の感染者数は、死亡した7人を含めて652人となり、きょう1人が退院したため、現在、入院しているのは64人となっています。

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