北山村で2年ぶりの成人式、県内今年初
2021年01月03日 16時27分
全国唯一の飛び地の村、北山村で、きょう(3日)、和歌山県内のトップを切って、成人式が行われました。
県南部を中心に、例年、帰省する人が多い新年に成人式を開催するところがありますが、今年(2021年)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、延期や中止が多く、この日の開催は、北山村だけとなりました。
北山村は、周囲を奈良県と三重県に囲まれた人口400人あまりの全国唯一の飛び地の村で、今年の新成人は男性3人、女性1人のあわせて4人となりました。北山村では、去年(2020年)、新成人がいなかったため、2年ぶりの成人式となりました。
当初、村民会館で開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、近くの邪払(じゃばら)神社に場所を移し、屋外で開かれ、快晴の空のもと、スーツ姿の男性2人と晴れ着の女性1人のあわせて3人がマスクを着用して出席しました。
成人式では、来賓のあいさつや祝電披露、懇親会などは中止して、時間短縮を図り、記念撮影など15分ほどで終わりました。式のあと、新成人は、「開催してもらってよかった」と話していたということです。
1月3日には、当初、上富田町やすさみ町、串本町、それに、田辺市の大塔(おおとう)地区と本宮(ほんぐう)地区が成人式の開催を予定していましたが、田辺市本宮地区が中止となり、その他は延期され、開催日程は決まっていません。
あす(4日)の開催は、日高町だけで、当初予定していた新宮市や白浜町、みなべ町、それに、美浜町は延期となっています。
ところで、今年の新成人は、主に2000年4月から2001年3月生まれの人で、初めて21世紀生まれの人が対象に含まれました。
県内の新成人は、男性4820人、女性4512人のあわせて9332人で、県人口に占める割合は、およそ1%です。