新型コロナウイルスの感染者に対する誹謗中傷を禁止する和歌山県の条例案が、きのう（１７日）の１２月定例県議会で可決されました。年内（２０２０年）にも施行される見込みです。

条例は、県内でも感染者や医療従事者、さらにその家族らに対する中傷が相次いだことを念頭に提案され、県がインターネット上の書き込みなど誹謗中傷を把握した場合は、発信者やプロバイダーに削除を要請するほか、発信者が応じなければ、行政指導にあたる勧告を行います。一方で、罰則規定は設けられておらず、県では「条例の周知はもちろんのこと、県民が正しい知識を持てるように、教育や啓発に力を入れ、誹謗中傷を防ぎたい」と話してます。

県によりますと、東京都や岐阜県などが、感染症予防対策などを定めた条例に誹謗中傷の禁止を盛り込んでいるということですが「行政指導を明記し、新型コロナに特化した条例は全国でも珍しい」と話しています。