JR「WEST EXPRESS 銀河」来夏と秋に紀南運行が決定(写真付)

2020年12月16日 19時13分

経済

JR西日本は、きょう(16日)記者会見を開き、新しい長距離観光特急列車「WEST EXPRESS 銀河(ウェスト・エクスプレス・ぎんが)」を、来年(2021年)の夏と秋に紀南地方の紀勢線で運転することを発表しました。

「WEST EXPRESS 銀河」(写真提供・JR西日本)

WEST EXPRESS 銀河は、JR西日本の新快速用車両を改装して、個室や寝台、足を伸ばせるスペースなどを備えた瑠璃色(るりいろ)の車体の長距離観光列車で、ことし(2020年)9月の運行開始以降、京阪神と中国地方で運転され、パックツアーの事前の抽選販売は常に高い倍率を誇っています。

ことし10月、新宮市(しんぐうし)や那智勝浦町(なちかつうらちょう)、北山村(きたやまむら)など紀南地方の7つの市町村と和歌山県が、観光の活性化をはかるためJR西日本に要望書を提出し、きょう、来年の夏と秋に紀勢線乗り入れ決定を公表したものです。

運転するのは京都・新宮間で、新宮行きが夜行、京都行きが昼間の運行となり、具体的な運転日や停車駅などは未定ですが、JR西日本では、沿線の自治体などと連携して、駅でのおもてなしイベントや地場産品の販売などを計画しています。

切符は、日本旅行のパックツアー限定で、運行の2か月から3か月ほど前に先行して抽選販売する予定です。

JR西・和歌山営業部の上段貴司部長(12月16日・和歌山県庁)

JR西日本・和歌山営業部の上段貴司(うえだん・たかし)部長は「地域と一体となった観光振興に協力し、これからの紀南の観光の起爆剤になれば」と話しています。

要望活動を展開した新宮市の田岡実千年(たおか・みちとし)市長は「ゆったりとした列車旅ができる銀河で、熊野古道や海・山・川の幸、温泉など、沢山の魅力あふれる紀南を存分に楽しいで欲しい」とコメントしています。

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