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元警視恐喝事件、被告「脅していない」も罪を認める

2020年12月14日 20時15分

事件・事故

和歌山県警察本部の元警視の男性から300万円を脅し取ったとして恐喝と恐喝未遂の罪で起訴された69歳の男に対する初公判がきょう(12/14)、和歌山地方裁判所で開かれ、被告の男は、起訴内容を大筋で認めました。

起訴状などによりますと、和歌山市中之島の野中泰明(のなか・やすあき)被告69歳は、かつて元警視の男性に金を貸していたことを利用して、男性に対し、脅迫文を郵送するなどして「お前の警察の地位や名誉が傷つくぞ」などと脅し、去年12月に250万円を、今年7月に50万円をそれぞれ脅し取ったとされています。

きょうの初公判で、野中被告は、「互いに普通に話し合っただけで、脅したということはない」などと一部の事実を否認しましたが、脅迫文の内容や郵送したことについては認め、担当弁護士も恐喝と恐喝未遂罪の成立については、争わない姿勢を示しました。

冒頭陳述で、検察側は「野中被告は、生活費に困り、男性との調停が成立した後もさらに現金を要求し、脅し取るようになった」と経緯を説明しました。

次回の公判は、来年1月15日の予定です。

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