【新型コロナ】仁坂知事「できる限り大阪への不要不急の移動自粛を」(写真付)

2020年12月14日 21時19分

政治

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、こんや(14日)県庁で緊急の記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている大阪府への不要不急の外出を、今月(12月)29日までできる限り控えるよう、県民に要望しました。

記者会見にのぞむ仁坂知事(12月14日・和歌山県庁)

これは、大阪府が府民に、今月15日まで不要不急の外出を控えるよう求めていたのを、29日まで延長したことに伴い、隣接する和歌山県も、これに合わせて、今月29日まで、県民に大阪府への不要不急の外出を出来る限り控える期間を延長するよう求めたものです。

なお、大阪へ通勤・通学している人には、基本的な感染症対策の徹底を求めています。

また、大阪や東京など感染が拡大している地域から和歌山に帰省する人については、無症状者などから高齢者や疾患のある人へ感染させないよう、細心の注意を求めています。

あわせて、県では、これまで呼びかけてきた感染拡大地域へ出掛けての会食や接待を伴った飲食をしないこと、遅くまで集団で会食や宿泊をしないこと、高齢者のカラオケやダンスなどの参加を控えること、医療・福祉施設の職員が家族以外の会食を控えること、症状が出たら通勤・通学を控えてただちにクリニックを受診することなど、10箇条を引き続き県民や事業者に徹底するよう求めています。

仁坂知事は「いま県内では感染者が増えてきているが、現在の県の保健医療体制で何とか食い止めていて、危険な状況には至っていないと考える。大阪府はかなり感染が広がって危ないので、予防的に県民に移動自粛を呼びかけた。感染症との戦いで最も努力すべきは保健医療行政。長期化すると人々の健康や心の傷はもっと酷くなり、コロナとは別の意味で命の危険も考えられるので、県民には必要最低限の制限を求めたい」と述べ、理解と協力を求めました。

一方、仁坂知事は、県内の飲食店などへ営業時間の短縮を求める考えは無いことを示し「和歌山でそれをすると、プラスとマイナスではマイナスの方が大きいと判断した」と述べました。

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