【新型コロナ】新規13人感染 県内感染者500人超(写真付)

2020年12月06日 19時32分

福祉・医療

和歌山県はきょう(12/06)、20代から80代までの男女13人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。これで県内の累計感染者数は死亡した7人を含めて503人となり、現在、入院しているのは76人となっています。また、県は、きのうクラスターと認定した健康食品のセミナー販売の店舗について、岩出市高塚の「株式会社メリーマート岩出会場」と公表し、先月(11月)20日から28日までの間に利用した人に対し、症状のある人は、最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけています。

和歌山県による記者会見

きょう感染が発表された13人のうち、10人は、湯浅保健所管内に住む20代の男性従業員1人と、セミナーに参加していた岩出保健所管内と和歌山市に住む60代から80代までの無職の女性9人です。

県は、きのう県内15例目のクラスターと認定した事業者から利用者リストの提供を受けてPCR検査を進めていますが、事業者が把握している63人のうち、6人と連絡がつかないことなどから事業者の公表を決め、きょう発表しました。

県によりますと、クラスターとなったのは、岩出市高塚の「株式会社メリーマート岩出会場」で、先月2日に開設されて以降、利用者に対し、1日に2回、講義形式で健康食品などの説明をした後、商品を販売していました。利用者の感染が判明したため、先月28日で臨時休業となっていて、県は、先月20日から28日までの間に「株式会社メリーマート岩出会場」を利用した人に対し、症状のある人は、最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「受付での検温や手指消毒などは行われていたものの、利用客の話から換気が不十分だった可能性があり、人が集まるところでは、密にならないよう、より注意深く感染対策を徹底してほしい」と指摘した上で、県民に対し、「特に高齢者には、屋内で密集に近いようなところに参加するのは控えてほしい」とあらためて呼びかけました。

県民に呼びかける野尻技監

このセミナー販売関連では、これまでに県外の2人を含め3人の従業員と県内在住の15人の利用者のあわせて18人の感染が確認されていて、県内最大のクラスターとなっています。

このほか、いずれも和歌山市に住む50代の男性会社員と20代の男性会社員、それに大阪府の大学に通う30代の男性のあわせて3人が、発熱などの症状で医療機関を受診し、検査の結果、新型コロナウイルスの感染が確認されています。

きょう感染が確認された13人は、いずれも入院していて、このうち、4人は症状が出ておらず、残り9人の症状は安定しています。

和歌山県内で確認された新型コロナウイルスの累計感染者数は、これで死亡した7人を含めて503人となり、きょう7人が退院したため、現在、入院しているのは76人となっています。

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