イチローさんが智辯和歌山野球部を指導

2020年12月04日 18時36分

スポーツ

プロ野球のオリックスやアメリカ大リーグのマリナーズなどで活躍し、去年(2019年)3月に現役を引退したイチローさん(47歳)が、きょう(4日)甲子園で春夏あわせて3度の優勝を誇る、和歌山市の智辯学園和歌山高校で臨時の指導を行いました。イチローさんは、今回がアマチュア球界での指導者デビューとなり、おととい(2日)からの3日間の日程を終えました。

イチローさんは、初日に選手を観察し、2日目から実技指導に入って、最終日のきょうは、選手たちと一緒に練習をこなしました。盗塁の指導では「スタートで全部決まります」などとアドバイスしたほか、打撃練習でも自らバットを持って本塁打を連発し、選手から歓声やどよめきが上がりました。

イチローさんは、おととし(2018年)の秋に行われた智辯和歌山の試合での応援に感銘を受けたことがきっかけで交流をはじめ、去年12月には、教職員たちのチームと神戸市のほっともっとフィールド神戸で草野球の試合で対戦しました。

日米通算で4367安打を放ったイチローさんは、引退後もマリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務め、ことし(2020年)2月には、プロ野球経験者が高校や大学の指導をする「学生野球資格回復制度」の認定を受けました。

学生野球を指導するにはプロ球団の退団が必要ですが、イチローさんに関しては、功績の大きさや、アマ選手の獲得に携わる立場でないことから、特例的に退団前の回復を認められました。

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