【新型コロナ】新たに10人感染、技監「デマはやめて」(写真付)

2020年12月01日 19時46分

福祉・医療

和歌山県はきょう(12/01)、1歳未満の乳児から60代までの男女10人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。これで県内の累計感染者数は死亡した6人を含めて462人となりました。

きょう感染が発表された10人のうち、岩出保健所管内に住む50代の男性会社員は、紀美野町にある宿舎がクラスターとなった国道370号道路改良工事の現場で3日間、作業員らと会話をしていました。その際、相手は、マスクをしていなかったということで、県は、この現場での接触が感染の機会とみて調査しています。

また、この男性と同居する60代の無職の女性も新たに新型コロナウイルスへの感染が判明しました。

橋本保健所管内に住む30代のアルバイトの女性は、勤務先が大阪市となっているほか、岩出保健所管内に住む30代の無職の女性は、先月24日に同居家族とともに大阪府へ出かけて夕食をともにし、御坊保健所管内の20代の男性会社員は、先月21日に大阪市へ出かけて混雑した飲食店で昼食をとっていて、いずれも大阪で感染した可能性が指摘されています。

このほか、和歌山市では、県内の大学に通う20代の女性と10代の男性、それに30代の男性会社員のあわせて3人が、それぞれ発熱や咳などの症状を受けて医療機関を受診し、検査の結果、陽性が判明しています。

また、和歌山市に住む20代のアルバイトの男性と1歳未満の男の子は、おととい感染が判明した20代の無職の女性と同居していて、濃厚接触者として検査を受け、陽性が判明しました。

きょう感染が確認された10人は、いずれも入院していて、症状は安定しています。

また、和歌山県内で確認された新型コロナウイルスの累計感染者数は、これで死亡した6人を含めて462人となり、きょう7人が退院したため、現在、入院しているのは、75人となっています。このうち、酸素投与が必要な重症患者は6人、人工呼吸器が装着された重篤な患者が1人となっています。

ところで、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、きょうの記者会見で、「新型コロナウイルスの陽性患者を診断した医療機関に行くと、コロナに感染するというデマが最近、SNS上で流れている」と明らかにした上で、「県は、感染拡大の可能性がある場合には、濃厚接触者に休業を要請し、必要に応じて施設の公表もしている。審査検査医療機関として、現在、県内312の医療機関に登録してもらっているが、こうしたデマが流れると、コロナの診療体制に影響が出るのでやめてほしい」と呼びかけました。

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