新宮市の酒蔵、正月向けに新酒初搾り

2020年11月29日 15時45分

経済

本州最南端の酒蔵とされる新宮市の尾崎(おざき)酒造でこのほど、正月向けの新酒初搾りが行われました。

しぼり器から流れ出る日本酒を試飲した杜氏(とうじ)の小林武司(こばやし・たけし)さん46歳は、「暑い日が多くて温度管理に苦労したが、香りよく、すっきりした味に仕上がった」と話しました。

尾崎酒造では、酒蔵の敷地内にある井戸から汲み上げた熊野川の伏流水を使って、県内産の新米を原料に先月(10月)から仕込みを行いました。小林さんらは、長い櫂棒(かいぼう)でもろみを丹念にかき混ぜて発酵を進める作業を続けてきました。この日本酒は、「太平洋しぼりたて生原酒」の銘柄で、一升瓶3000本を生産され、来月(12月)中旬から3135円で販売されます。

社長の尾崎征朗(おざき・いくろう)さん76歳は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、『自宅飲み』が増えたといわれている。ぜひ初搾りを家庭で味わってほしい」と話していました。

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