東洋ライスの雜賀社長「SDGs」を語る(写真付)
2020年11月27日 18時07分
「BG無洗米」や「金芽米(きんめまい)」などで知られる、和歌山市の東洋ライス株式会社の雜賀慶二(さいか・けいじ)社長が、きょう(27日)和歌山市で開かれた講演会で、持続可能な開発目標・SDGs(エスディージーズ)について語りました。
雜賀社長は、BG無洗米の開発などで、家庭や飲食店などから排水される米のとぎ汁による水質汚染の軽減や自然環境の保護につながる取組みに長らく力を入れていて、2018年8月に環境省から「エコ・ファースト企業」に指定されたほか、去年(2019年)11月には、スイスのジュネーブにある国連欧州本部で開かれたフォーラムで、日本の企業で初めて、無洗米によるSDGsの取組みを発表しました。
雜賀社長は、きょう午後、和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた和歌山県経営者協会主催の会員講演会で「実際のSDGsとは」と題して講演しました。
雜賀社長は、無洗米が都会の飲食店の排水の改善につながったり、稲作地帯の環境保全に役立っている事例を紹介したうえで「行政や企業だけでなく、地域住民も加わって初めて毎日の生活にSDGsが根付いていく。三者がそれぞれ役割を担って、意識して廃棄物や無駄遣いを減らし、環境や資源を未来永劫(みらいえいごう)に持続させていくことが、ごっこではない、真のSDGsだ」と語りました。