旧土屋家住宅主屋など9件が登録有形文化財に(写真付)

2020年11月20日 18時53分

歴史・文化話のネタ

国の文化財審議会は、きょう(20日)和歌山市の旧土屋家住宅主屋(きゅうつちやけじゅうたく・おもや)や、広川町(ひろがわちょう)の浦家住宅(うらけじゅうたく)など9件を、国の登録有形文化財にするよう、文部科学大臣に答申しました。

旧土屋家住宅主屋(写真提供・和歌山県教育委員会)

登録有形文化財への登録を答申された、和歌山市紀三井寺(きみいでら)の旧土屋家住宅主屋は、かつて廻船問屋を営んだ土屋家の住宅で、現在はリノベーションが施され、パン販売店「こむぎ処マルキ」として活用されています。

建物はツシ二階建て、入母屋造(いりもやづくり)、瓦葺き(かわらぶき)で、江戸末期ごろに建てられたとされる妻入り(つまいり)形式の町屋で、屋根は棟(むね)から軒(のき)までに段差を一段設ける「しころ葺き」となっています。

その近くにある島影家住宅主屋(しまかげけじゅうたく・おもや)は1936年(昭和11年)に建設された平屋建て、入母屋造の瓦葺きで、栂材(つがざい)や屋久杉(やくすぎ)などを用いるなど上質な造りです。

浦家住宅主屋(写真提供・和歌山県教育委員会)

広川町の浦家住宅は、主屋と隠居屋(いんきょや)、文庫蔵(ぶんこぐら)、前蔵・中蔵(まえぐら・なかぐら)および櫨蔵(はぜぐら)の4件で、代々、肥料や石灰の製造、海運業などを営む浦家の繁栄を物語る建造物で、江戸末期から明治、大正、昭和にかけてそれぞれの時代の上質な建築技法が用いられています。

このほか、日高町原谷(ひだかちょう・はらだに)の旧楠本家(きゅう・くすもとけ)住宅の離座敷(はなれざしき)や、印南町(いなみちょう)の森家(もりけ)住宅の主屋と隠居屋も答申され、日高町と印南町ではいずれも初の登録有形文化財となります。

これらが指定・登録されると、県内の登録有形文化財は104か所の291件となります。

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