【新型コロナ】県内第7波の状況「BA5の爆発的感染」

2022年08月25日 19時24分

福祉・医療

和歌山県は、新型コロナウイルス第7波の県内の状況についてまとめました。

第7波の状況を説明する野尻技監(8月25日・和歌山県庁)

それによりますと、県内の第7波はことし(2022年)6月下旬からはじまり、7月からおととい(8月23日)までの1か月あまりで新規感染者が5万人も増えていて「オミクロン株の変異種・BA5(ビーエーファイブ)の影響でこれまでにない爆発的感染」としています。

運動クラブなどで子どもや若者の感染が広がり、そこから家族内感染などで30代以上や高齢者にも広がっています。

また、第7波の集団感染・クラスターは、高齢者施設や病院のほか、学校が夏休み期間であってもクラブ活動などで発生するケースが目立っています。感染拡大が進むのに伴い、70歳代以上の高齢者の入院が増加してコロナ病床の使用率が70%を超え、医療機関のひっ迫を引き起こしています。

死亡は、第6波を上回る状況で、高齢者のほか、小児や50代、60代の死者もみられ、割合は女性が6割、男性が4割となっています。

死因は新型コロナウイルスが直接の原因が6割、基礎疾患などが新型コロナ感染で悪化したのが4割となっています。第7波の致死率は0・12と低下してきていますが、60代以上は季節性インフルエンザよりも高くなっています。

ワクチンについては、3回接種者の感染増加とともに未接種者の感染が広がっていて、新規感染者のうち3回接種者の割合は、3割から4割で一定しているとみられます。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「高齢者の感染拡大が医療のひっ迫を助長している。今後、子どもを中心に感染が広がり、そこから家族感染などで大人にも広がると推定される。感染爆発は新たな変異株の出現や流行を引き起こす可能性があり、単なる風邪と考えず、引き続き基本的な感染予防策とワクチン接種による感染拡大防止が重要」と指摘しています。

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