特殊詐欺相次ぐ、県警が注意を呼びかけ/和歌山
2025年01月24日 16時47分
和歌山市に住む60代の男性が、去年(2024年)11月から12月にかけ、厚生労働省の職員や警察官などを名乗る男から電話があり、その話を信じ、およそ3200万円相当の暗号資産を騙し取られました。和歌山北警察署が、特殊詐欺事件として捜査しています。
調べによりますと、男性は、「あなたの保険証で用量以上の薬が処方され、このままだと保険証が停止される」や「あなたの口座がマネーロンダリングに使われている」などと言われ、これらの話を信じ、指示されるまま、SNSアプリを使用して、ネットバンキング口座を開設、また、暗号資産アプリをダウンロードし、あわせておよそ3200万円相当の暗号資産を指定のアドレスに送信してしまいました。その後、男性は、同様の手口の詐欺被害の記事を見て、詐欺を疑い、警察に届けました。
一方、田辺市に住む70代の女性は、今月(1月)、警視庁を名乗る男などから電話を信じ、金400グラム、時価600万円相当を騙し取られ、また、和歌山市の80代の女性は、おととい(23日)、団体職員を名乗る男からの「キャッシュカードが不正に使われている」という嘘の電話をきっかけに、キャッシュカード5枚を騙し取られ、210万円が引き出される被害がありました。それぞれ田辺警察署や和歌山西警察署が特殊詐欺事件として調べています。
和歌山県警では、同じような手口の詐欺事件が相次いでいるとして、電話やSNSで、不確定の情報に接した時は、詐欺を疑い、確認するよう、注意を呼びかけています。県警の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤルは0120・508・878です。