厄よけ「鬼面札」作り、節分前に、熊野那智大社/和歌山
2025年01月14日 17時50分
那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で、節分を前に、厄よけのお札「鬼面札(きめんふだ)」作りがピークを迎えています。
お札を作る作業では、神職が、那智の滝の水ですった墨を版木(はんぎ)に付け、縦35センチ、横45センチの紙を載せました。そして、赤鬼と青鬼を
円形のしめ縄の中に封じ込めた絵柄を、一枚一枚丁寧に刷り、巫女が朱印を押して仕上げました。原画は1969年に当時の宮司が描いたもので、珍しい絵柄が人気だということです。
作業した神職の吉田遥紀(よしだ・はるき)さん32歳は「世界平和と、災害が少ない年になるようにと願いを込めました」と話していました。「鬼面札」は、2000枚ほど刷る予定で、1枚800円です。
一方、熊野那智大社に隣接する那智山(なちさん)・青岸渡寺(せいがんとじ)では、豆まき用の「祝升(いわいます)」作りが進んでいます。スギとヒノキで作られ、内側に「七難即滅七福即生(しちなんそくめつ・しちふくそくしょう)」と書かれ、「那智山」の焼き印が押されていて、およそ600個用意されるということです。