御坊市で「はたちのつどい」決意新たに、県内開催ピーク
2023年01月08日 17時33分
成人の日を前に、きょう(8日)、和歌山県内の各地で、去年(2022年)までの「成人式」にあたる「はたちのつどい」が開かれました。
去年(2022年)4月の民法改正により、成年年齢が18歳に引き下げられましたが、県内の新成人を祝う式典は、これまで通り、新たに「はたち」になる人を対象に行われ、式典の名称も「はたちのつどい」などに改められました。
きょうは和歌山市や田辺市、御坊市など、16の市や町ではたちのつどいが催され、開催のピークとなりました。
このうち、御坊市民文化会館で開かれた御坊市のはたちのつどいは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加者278人を、出身中学校ごとに、午前と午後の2部制に分けて開かれました。
この中で、御坊市の三浦源吾(みうら・げんご)市長は「きょう新たな一歩を踏み出す皆さんには、高い志(こころざし)のもとに、輝かしい未来へと歩みを進めながら、柔軟で斬新な発想と、エネルギッシュな行動力で、ふるさと御坊を愛する熱い思いを忘れないで欲しい」と祝辞を述べました。
続いて、はたちを代表する4人の男女がそれぞれに誓いの言葉を述べ、このうち、高校までバレエに打ち込みドイツ留学を果たした森山栞奈(もりやま・かんな)さんは「留学当時はマスク着用や戦争に怯える状況など何一つ無く、いまある環境や物事は、当たり前のことなど何一つ無いと実感しました。だからこそ、いまを全力で後悔無く生きることが、新たな道を開く選択に繋がると信じています」と誓いました。
また、成人するまでに何度も両親に迷惑をかけたと述懐した細川比勇(ほそかわ・ひゆう)さんは、時折声を詰まらせながら「次男坊の私に手を焼かせながらも育ててくれ、数え切れない涙を流させた母や、愛する家族の楯となって守り続けている父に、改めてお詫びとお礼を伝えたいです」と語り、これからの人生を、トライアンドエラーの精神で歩むことを宣言しました。