返礼品ブドウの不適正表示で、有田市の通販事業者、2019年から偽装把握

2025年03月19日 17時43分

政治社会

長野県須坂市のふるさと納税の返礼品を巡り、他の産地のシャインマスカットなどが混在していた問題で、有田市のネット通販事業者は6年近く前から混在の事実を把握していて、ほかの産地偽装事件を知って、去年から混在をやめていたことが、総務省の調べでわかりました。

それによりますと、この事業者の仕入れ先である和歌山市内の仲卸業者は「シャインマスカットだったら何でもよい」という認識で、2019年度(令和元年度)から2023年度(令和5年度)までの5年間に須坂市のシャインマスカットの返礼品のうちおよそ1万件で山形県産のものを混在させていたことがわかりました。

混在していたのは寄付者への返礼品のうち、およそ15パーセントのおよそ1万2000キログラムです。

取り扱った有田市の事業者は、須坂市や総務省の調べに対し、2年前にほかの産地であった偽装事件を受け事の重大さを認識し、昨年度は仕入れ先の和歌山市内の仲卸業者に他県産のものの混在をしないよう指示したため混在が行われていないとしています。

その一方で去年は、須坂市産をうたっているのにもかかわらず長野県内のほかの産地のものを混在していたことも調査で判明しました。

今回の事態を受け、事業を請け負った有田市の事業者は自社のホームページで「他地域産のものが混在していたことが発覚しました。多くの方々にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びします」と謝罪していて再発防止策をとるとしています。

今回の問題を受け須坂市では、現在、自主的にふるさと納税の受付を中止しています。

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